• なぜ妊婦健診が必要か？
  • お母さんの妊娠に伴う隠れた病気（妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病など）を発見できます。
  • 赤ちゃんの病気（子宮内胎児発育遅延など）を発見できます。
  • ベストな出産方法を確認（前置胎盤、逆子などのチェック）できます。


• お住いの自治体によって、妊婦健診の一部を無料で受けることができます。保健師さんに確認してみましょう。

• ムカムカしたり吐き気がするのは、つわりの代表的な症状です。


• つわりは全妊婦の50%以上が経験するもので、原因ははっきりとわかっていません。妊娠経過とともに12～16週に改善することが多いですが、17～18週でもつわりがある人が約15～20%います。


• ビタミンB6が、つわりに有効な可能性があると言われています。一般に処方される制吐剤も、妊婦への安全性が比較的確立しています。


• 妊娠初期の栄養摂取が妊娠経過や胎児に及ぼす影響については、これまであまり研究が行われておらず、詳細はわかっていません。つわりを経験した妊婦の子どもが、明らかな異常を持って生まれるということはありません。そのため、栄養バランスや摂取量にこだわりすぎる必要はありません。


• つわりが重症で水分も取れない場合は、医療機関を受診しましょう。

• 下腹部の重だるいような痛みや、チクチクするような痛み、おりものに血が混じる程度の出血は様子をみましょう。


• 月経二日目以上の出血があるときは医療機関を受診しましょう。

• ホルモンの量が妊娠初期から大きく変化し、それが体だけではなく、脳にも影響することが原因です。


• 【気持ちのトリセツ】を保健師さんと一緒に見てみましょう。

• 葉酸は、どのくらい摂取すればいいの？
  少なくとも１日に400 μg（0.4mg）、できれば480 μg（0.48mg）を目指してみましょう。できるだけ早い妊娠時期から摂取することが重要です！



• 何をどれだけ食べればいいの？

  

  ほうれん草
  1/2束（100g）*
  生：190μg
  ゆで：100μg

  

  菜の花
  1/2束（100g）
  ゆで：190μg

  

  アスパラ
  3本（50g）
  ゆで：90μg

  

  春菊
  1/2束（100g）
  生：190μg
  ゆで：100μg

  

  ブロッコリー
  3房（45g）
  ゆで：54μg

  

  アボカド
  1/2個（100g）*
  生：59μg

  

  いちご
  中3個（45g）
  生：41μg

  

  納豆
  1パック（50g）
  60μg

  

  枝豆
  30房（100g）*
  130μg

  

  焼きのり
  5枚（2g）
  38μg



• 食事からの摂取は吸収が悪いので、サプリメントを併用するのがおすすめです。

• 鉄分は、どのくらい摂取すればいいの？
  • 妊娠初期：少なくとも１日に7.3mg、できれば8.8mgを目指してみましょう
  • 妊娠中期・後期：少なくとも１日に17.8mg、できれば21.3mgを目指してみましょう



• 何をどれだけ食べればいいの？

  

  乾燥ひじき
  5g（小さじ1）
  0.3mg

  

  しじみ
  10個（殻つき30g）*
  0.6mg

  

  あさり（佃煮）
  20g（大さじ2）
  3.8mg

  

  納豆
  1パック（50g）
  1.7mg

  

  枝豆
  30房（100g）*
  1.3mg

  

  がんもどき
  1個（25g）
  0.9mg

  

  小松菜
  1/3束（100g）*
  ゆで：1.9mg

  

  レーズン
  20個（12g）
  0.3mg

  

  ドライプルーン
  5個（50g）
  0.5mg

  

  青のり
  0.8g（小さじ1）
  0.6mg



• 食事からの摂取だけでは足りないことが多いので、サプリメントを併用するのがおすすめです。

• オメガ3脂肪酸は、どのくらい摂取すればいいの？
  1日に1.8gを目安にしましょう



• 何をどれだけ食べればいいの？

  

  ぶり
  1切（100g）
  焼：3.73g

  

  さば（マサバ）
  1切（100g）
  焼：3.10g

  

  いわし（マイワシ）
  1尾（可食部50g）
  焼：1.12g

  

  さんま
  1尾（可食部90g）
  焼：2.32g

  

  くるみ
  3粒（20g）
  1.79g

  

  えごま油
  5g（小さじ1）
  2.92g

• 低出生体重
• 常位胎盤早期剥離

• 弱い張りや痛みをたまに感じる程度なら様子を見ましょう。


• 規則的に強く張る、強い生理痛のような痛みがある、出血がある場合は、産婦人科で受診しましょう。

• 医師の許可が出たら、負担にならない程度に適度な運動をしましょう。体重管理をしたり、出産に必要な体力をつけたり、腰痛を予防するのに効果的です。


• 散歩やウォーキング、妊婦運動やストレッチから始めてみましょう。


• マタニティスイミング、マタニティヨガなどの妊婦向けの教室に通う場合は、医師に相談しましょう。


• 動悸・息切れがしたり、お腹の張りを感じたら無理をせず、すぐ休みましょう。

• たんぱく質は、どのくらい摂取すればいいの？（18歳以上の場合）
  妊娠前の体重から、1日の目安量を見てみましょう。

  妊娠前の体重	妊娠中期		妊娠後期
  	少なくとも	できれば	少なくとも	できれば
  40 kg	34 g	56 g	39 g	61 g
  45 kg	37 g	61 g	42 g	66 g
  50 kg	41 g	65 g	46 g	70 g
  55 kg	45 g	70 g	50 g	75 g
  60 kg	48 g	74 g	53 g	80 g
  65 kg	52 g	79 g	57 g	84 g
  70 kg	55 g	83 g	60 g	88 g
  75 kg	59 g	88 g	64 g	93 g




• 何をどれだけ食べればいいの？

  

  プロセスチーズ
  1枚（18g）
  4.1g

  

  ヨーグルト
  1個（100g）
  3.6〜4.3g

  

  卵
  M1個（60g）*
  6.3g

  

  豆腐（絹ごし）
  1個（1/2丁, 150g）
  7.4g

  

  油揚げ
  1枚（30g）
  7.0g

  

  納豆
  1パック（50g）
  8.3g

  

  いわし（マイワシ）
  1尾（可食部50g）
  焼：12.7g

  

  さんま
  1尾（可食部90g）
  焼：21.5g

  

  あじ
  1尾（可食部97.5g）
  焼：25.3g

  

  鶏ささみ
  1本（50g）
  13.7g

  

  豚ヒレ肉
  1切（30g）
  揚：7.5g

  

  牛モモ肉
  1切（15g）
  焼：4.2g

• 出産や子育ての不安に加え、ホルモンの量が変化し、それが脳にも影響することが原因です。


• 【気持ちのトリセツ】を保健師さんと一緒に見てみましょう。

1. おなかが張る
   • 妊娠後期は、おなかが張りやすくなります。おなかの張りがきつかったら、安静にすると症状が緩和することが多いです。
   • 痛みや出血がある場合には、早めに産婦人科へ連絡してください。


2. 生理のときのようにおなかが痛い
   • 生理痛のような、不規則なおなかの張りや痛みは、赤ちゃんが産まれてくるために子宮が収縮して起こる前駆陣痛の可能性があります。
   • 痛みの間隔を測り、10分程度の間隔になったら産婦人科へ連絡しましょう。落ち着いて家族への連絡や荷物の準備・確認をし、産婦人科の指示に従って、病院に向かいましょう。


3. おりものに血が混じる
   • 出産が近くなって、おりものに少量の出血が混じって出ることを「おしるし」と呼びます。
   • 出産のサインですが、「おしるし」からどれくらいで出産にいたるかは、人によります。内診の後では出産が近くなくても「おしるし」が起こることがあります。
   • 出血が止まらなかったり、痛みがある場合はすぐに産婦人科を受診しましょう。


4. 膣から生あたたかい水が出る
   • 子宮内で胎児を包んでいる卵膜が破れて、羊水が出てくることを破水といいます。
   • 陣痛より先に破水する場合があります。
   • 破水した場合は、焦らず産婦人科に連絡しましょう。

• おなかが大きくなるにつれ、腰痛がひどくなることが多いです。妊婦体操・ストレッチやマタニティヨガは腰痛予防のために効果的です。


• 正産期（37週～）に入って出産が近くなったら、積極的に散歩や軽いストレッチを行いましょう。出産のための体力作りになるでしょう。


• 医師から運動を控えるよう指示されている場合などはやめましょう。

• 入院に必ず必要なものは、母子健康手帳・健康保険証・診察券・印鑑です。これらは入院時にすぐ必要になるので、他の荷物と分けておくと便利です。



• その他、一般的に入院に必要なものは以下の通りです。産院で用意してくれているものもあるので確認しましょう。早めに（28週くらいまで）準備し、ひとつの荷物にまとめておきましょう。

  • 授乳用ブラジャー
  • 母乳パッド
  • 靴下
  • 産褥ショーツ
  • お産パッド・ナプキン
  • 腹帯
  • 赤ちゃんの肌着・衣類
  • おむつ
  • 赤ちゃん用のガーゼハンカチ

  • パジャマ
  • カーディガン
  • スリッパ
  • 洗面道具、スキンケア用品
  • タオル
  • ティッシュペーパー
  • ビニール袋
  • コップ
  • 現金

  

  

  
• また、里帰り出産の場合は、里帰りの準備をし、大きな荷物があれば事前に郵送しましょう。

• 陣痛はいつ来るかわからないので、緊急連絡先（病院の夜間受付、タクシー、近くに住む家族や親しい友人など）を携帯電話に登録したり、家族に入院準備の置き場所や入院中のお願いを伝えておきましょう。破水した場合に必要となるバスタオルも多めに用意しておきましょう。


• 陣痛が来たら、誰とどのように産院に向かうのか色々の状況（例：平日の昼間、外出中、夜間）に応じた対応の仕方を考えておきましょう。きょうだいがいる場合は、預け先などを相談しておきましょう。


• 陣痛が来たときに産院に向かうのに使える「陣痛タクシー」にも、事前にウェブ登録（ウェブが使えない場合、電話でも可）しておきましょう。

赤ちゃんに必要となるもので、妊娠中に準備しておいた方がいいものがあります。早めに（28週くらいまで）準備しておきましょう。カッコ内は数の目安です。